サッシガラスの掃除(網戸の洗い方)

 おはようございます。ハウスクリーニング神戸 代表の江本です。本日は、年末の大掃除の季節でもありますので、サッシガラスの掃除方法についてのお話です。先ず始めに、網戸の外し方(取り付け方)・洗い方についてです。

網戸の外し方

 まずはじめに網戸の外し方についてです。戸建ての1階部分やマンションのベランダ部分の掃き出し窓など水を流せる場所であれば網戸を外さずに洗うことも可能ですが、2階部分や部屋の内側に付いている網戸などは外して水洗いの出来るところまで運ぶ必要があります。(外さず拭き取ることも出来ますが、時間もかかりますし、水洗いをした方がきれいになります。)

 

 網戸を外す際にはストッパーを外す必要があります。メーカーや年式によって様々な種類のストッパーがありますので、詳しくは取り扱い説明書や網戸に貼ってあるラベルを見ていただきたいのですが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

 

 引き違い窓(掃きだし窓・腰窓など)の網戸では、左右の上部にストッパーが付いているのが一般的です。プラスドライバーでねじを緩めるとストッパーを下側に動かすことが出来ます。その後、網戸本体を持ち上げ、下側を外側に振ると網戸が外れます。この時、網戸を落とさないように特に注意してください。

 最近の網戸では、上部のストッパーだけでなく、下側のコマ(車輪)を上下させるツマミが付いているものもあります。手で動かせるものやドライバーなどでツマミを引き出すタイプもありますので、詳しくは取扱説明書をご覧下さい。

 

 上げ下げ窓(上側が固定式で下側が上下に動くタイプの窓)の外側に付いている網戸は、左右どちらかにスライド式のストッパーがありネジを緩めて動かすと解除されるものが多いです。解除した後は、ストッパーの側(ストッパーが右に付いていれば右側)に網戸を押し付けると外すことが出来ます。

 

 この他、ハンドルを回すタイプの押し開き窓では、ストッパーの付いていないもの(軽く持ち上げ下側を手前に引けば外れます)や、四隅または下側2箇所にスライド式のストッパーが付いているものがあります。これらは比較的簡単に外すことが出来ますし、持ち運びも簡単ですので、外して水洗いをすると良いでしょう。

 

 なお、レバー式の押し開き窓には、蝶番で枠に取り付けられている網戸やロール式の網戸があり、外したり取り付けたりすることがが比較的難しいものになります。この場合は、無理に外そうとせずに取り付けたまま埃を払うまたは拭くようにすればいいと思います。

網戸の洗い方

 外した網戸は、水洗いの出来る場所(ベランダや1階の外)まで運び、水洗いをします。その際、ホースの手元で水を出したり止めたり出来るノズルがあると便利です。シャワーに切り替えると洗いやすいでしょう。

 

 まず水をかけて大まかにほこりを落とします。その後、洗剤で洗っていきますが,使用する洗剤は中性洗剤で大丈夫です。中性洗剤と言っていますが、要は台所で使う食器洗い用の洗剤です。濃縮タイプのものなら、バケツ半分ぐらいの水に対し数滴~ボトルを軽く1押しする程度で十分です。あまり泡だらけにする必要はありません。

 これを洗車ブラシかウォッシャー(ガラスを拭く時に使うT字型の棒に毛のついた道具です。ホームセンターなどで見たことがある方もいるでしょう。)に含ませて網戸を洗います。あまり力を入れると古くなった網戸が破れることがありますので、軽くこすって下さい。

 裏表を洗ったら水で流します。内面の下側に苔などが付いていることもありますので、枠までしっかり洗います。

 

 洗い終わったら壁などに立て掛けて乾かします。その間にサッシガラスを拭いておくと、サッシガラスを拭き終わった頃には乾いていますので効率的です。

 乾ききっていなければタオルなどで水気を拭き取り、取り付けていきます。

網戸の取り付けと調整

 網戸の取り付け方も、取扱説明書や網戸のラベルに明記されていますので、その通りに取り付ければ大丈夫です。

 

 多くは、上側を先に入れて、下側のレールに落とすと取り付けることが出来ます。

 上げ下げ窓では、左右どちらか(ストッパーのある側)に押し付けてから、逆側のレールにはめ込むというものもありますので、説明書やラベルをよく見て、その通りに取り付けて下さい。

 原則は上が先ですが、古いマンションなどで見られる網戸が後付けのもの(サッシガラスと網戸がセットになっておらず、網戸だけ後から購入したもの)では、上側が外吊り式になっており、この場合は下側を先にレールに入れてから上側を金具で取り付けます。

 

 基本的には、外すことが出来た以上取り付けることは出来ますので、ゆっくり落ち着いて取り付けてみて下さい。

 

 その際 注意することはストッパー(外れ止め)を必ず取り付けるということです。1階部分やベランダなどでは、網戸を動かした際に外れてしまっても笑い話で済みますが、2階以上から落下させてしまうと冗談では済まなくなることにも繋がりかねません。

 

 この時必要となるのがストッパーの調整という作業です。本来はサッシ業者(網戸を取り付けに来る職人さん)の仕事ですが、網戸を外した際には自分で調整をしないといけません。固定式の網戸に関しては一杯まで上げて(または左右どちらかにスライドさせて)構いません(むしろ動いてはいけません)が、引き違い窓の網戸についてはある程度軽く動くように調整します。

 

 多くの網戸は左右の上部にストッパーが付いていますので、プラスドライバーで1~2回転ほど緩めてからストッパーを調整しネジを締めて固定します。

 緩く調整し過ぎると動かした際に外れてしまいます。しかし、一杯に上げてしまうと動きが悪く(重く)なったり全く動かなくなってしまいます。そのため、一番上まで上げたところから1ミリ程度下げたぐらい(上側のレールとストッパーのすき間が1ミリ程度)がちょうどいいのかなと思います。

 

 調整が終わったら必ず確認をして下さい。左右に動かしてみて端までスムースに動くかどうか、持ち上げても外れないかどうかを確認します。この時、動きが悪ければストッパーを少し下げ、外れるようなら少し上げます。慣れないと時間がかかってしまいますが、安全上おろそかには出来ない作業です。

 

 私自身、実は大学時代に網戸を落下させてしまったことがあります。と言っても掃除をしていてというわけではなく、ただ網戸を開けた拍子にそのまま網戸が落下した(しかも3階から)というもので、当時はまだこの仕事をしていませんでしたので何が起こったのか咄嗟には分からず顔面蒼白になった記憶があります。

 今思えば、空室クリーニング(退去後清掃)に入ったハウスクリーニング業者の調整がまずかったのか調整自体をしていなかった(ストッパーを外したままだった)からでしょうが、もし通行人の方がいればどうなったのか(落下場所は道路でした)、ちょっと想像したくはありません。

 

 当社では、本当に万が一の事ですが、こうした事態になっても人身、物損ともに補償できる賠償責任保険に加入しています。もちろん、この仕事を始めて以来、網戸を落下させたことはありませんので、ご安心いただければと思います。

 

 本日は、ここまでです。次回は、サッシガラス本体の清掃についてお話します。

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