拭き掃除のコツ3 激落ちくん

 こんばんは。ハウスクリーニング神戸 代表の江本です。拭き掃除のコツ3回目は、今や私たちにとって無くてはならないアイテムとなった「激落ちくん」(メラミンスポンジ)の紹介です。

 

 メラミンスポンジとは、メラミン樹脂を発泡させて作ったスポンジで、水をつけてこすると細かい網の目状の構造で汚れをかき取ってくれるという便利な道具です。ホームセンターやスーパーマーケットでも普通に販売されていますので、見かけた方も多いのではないかと思います。

 

 洗剤を使わずに水だけで汚れを取ってくれますので大変使い勝手が良く(イメージとしてはメラミンスポンジ1擦りが雑巾で何回も何回も擦ったのと同様の効果があるという感じでしょうか)、今や雑巾とセットで常に使う道具になっています。

 

 新築の現場では、建具などに付着したクロス(壁紙)の糊を手早く除去することが出来ますし、場合によっては床面に付着したボンドなども取ることができます。

 ハウスクリーニングの現場でも、洗面所などの陶器の汚れを取るのに使用しますし(ひどい汚れ・黒ずみになると別の方法があります)、キッチンの扉やパネルの油汚れを除去した際に取り残した油の点なども取ることができます。ただし、始めからメラミンスポンジだけで油汚れを取ろうとすると、油汚れがスポンジの表面に付着して すぐにスポンジが使えなくなってしまいますので、油取り用の洗剤を使用した後の手直しで使用するのに適していると言えます。

 

 このように便利なメラミンスポンジですが、消しゴムのように磨耗する性質があり、使っていると表面がぼろぼろになってしまいます。そうなると寿命ですので、新しいものに取り替えることになります。

 現在、様々なメーカーから同様のメラミンスポンジが販売されていますが、耐久性と価格のバランスがいいという理由で、私はレックから販売されている「激落ちくん」を愛用しています。

 もっと安いものも販売されており様々なものを試してみましたが、どうも耐久性に満足できず(あくまで家庭用ということでしょうか)、また、より耐久性のある業務用の製品もあるようですが値段の面で満足できず、結局「激落ちくん」がベストという結論になりました。(意見には個人差があります…)

 水をしっかり含ませたり、少し大きめにカットした方が長持ちするようです。私は、7cm四方ぐらいにカットして使用していますが、上手く使うと一日持たせることができます。

 

 なお、「激落ちくん」にはB級品(製造時に気泡などが発生してしまったもの)を集めた「訳ありセール品」があり、キングサイズ60個が7,500円程度と大変安く購入することができます。常に販売されているわけではないようなので、メーカーの通販サイトで見つけた際には、すぐに購入するようにしています。

 

 ただ、この「訳ありセール品」、ご家庭での使用にはお勧めしません。物自体は多少気泡が入っているとは言え、普通に使用できるものです。しかし、私たち業者ですら1箱買ったら使い切るのに数ヶ月以上かかります。ご家庭での使用なら、下手をしたら十年かかっても使い切れないなんてことになってしまうでしょう。

 

 また、この「激落ちくん」(メラミンスポンジ)を使うと、一見 擦り傷のように見える建具(ドア)などの黒い線が取れる場合があります。つまり「擦り傷」だと思っていたのは「摺り汚れ」(このような言葉はありませんが)だったということです。こういうケースは結構ありますので、ドアに物をぶつけてしまい傷が出来たように見えても、メラミンスポンジでチャレンジしてみる価値は十分にあると言えるでしょう。

 

 ただし、やりすぎは禁物です。私自身、この仕事を始めて間もない頃に、幅木に付着したクロス糊を取ろうとしてメラミンスポンジで擦ったところ、木目のプリント(天然の木を使用せずシートに木目模様をプリントした製品もあります)まで取れてしまい、結局幅木自体を取り替えることになってしまいました。(当然、弁償です。)

 最近の製品では、プリントや表面加工の技術も向上し、このようなことは滅多にありませんが、それでも始めて見るメーカーの製品などは、目立たない所でテストして、どの程度までなら擦っても大丈夫かを確認する必要があります。

 

 また、プラスチック製品などを強く擦ると、表面の光沢がなくなってしまいます。このあたりの注意点は、「使用上の注意」に詳しく書かれていますので、ご使用の際は、使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい。

 

 本日はここまでです。

 

 

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