拭き掃除のコツ2 雑巾を縫う必要はない

 こんばんは。ハウスクリーニング神戸 代表の江本です。本日は、拭き掃除の際に使う雑巾についての個人的な疑問です。

 

 前回のブログで、雑巾の絞り方についてのお話をしました。雑巾を細長く伸ばしてから2回折り、両手でぎゅっと絞る、出来るだけ固く絞る、などですが、その際あえて書かなかったことがあります。

 それは、「雑巾を縫う必要はない」ということです。

 当社に限らず、多くのハウスクリーニング業者、建築美装業者では、縫った雑巾を使うことはありません。むしろ、縫って使うことにメリットが感じられないと言ったほうがいいのかも知れません。

 

 薄手のタオルを縫った雑巾であれば、縫っていても固く絞ることも可能ですが、やはり縫わないほうが絞りやすいのも事実です。さらに縫っていなければ、いくつもの面を折り返して使用することも出来ますし、空拭き用として使う際にも、乾いた面を折り返して使えますので便利です。

 

 余談ですが、私自身は水拭き用と空拭き用で別の種類のタオルを使用しています。水拭き用は、固く絞りたいので薄手の業務用のタオルを使用しています。(使い古しのタオルではなく、新品を購入して使用しています。)空拭き用は、毛羽立ちを抑える為(ガラスを拭くと特に目立ってしまいます。)家庭用やホテル用のちょっといい物を使うようにしています。

 自分にとって使いやすいタオルを見つけるのは結構難しく、タオルの選び方次第でも仕上がりや時間も変わってきますので、時折ホームセンターのタオルコーナーをうろうろしながら、使いやすいものを探しています。

 

 新品のタオルを使用しますが、もちろん購入してそのまま使うことは無く、製造時の細かい毛を取り除く為、洗濯機で水洗いしてから使用しています。(以上、余談)

 

 また、部屋の四隅などの角を拭く時や隙間などを拭く際には、傷を付けないように先を丸めたマイナスドライバーなどにタオルを巻きつけて拭きますが(棒に布を巻いた商品が市販されていますね)、この場合は縫ってないタオルを使う方がはるかに拭き易いです。

 

 さらに雑巾を洗濯した後も、縫っていない方がはるかに早く乾きます。そもそも縫っていなくても、折って使えば同じことですので、特に寄せ集めのボロ布ではなく新品のタオルを使う現場では、雑巾を縫う理由は全くありません。

 

 最近では、新品のタオルをわざわざ縫い合わせた「ぞうきん」がホームセンターや百円ショップなどでも販売されています。それぐらい、雑巾は縫うものという常識が広まっているのでしょう。

 この常識が広まった理由には様々あるのかも知れませんが、私個人としては、小学校での教育が大きく影響しているのかなと考えています。

 

 私自身も小学校の時、担任の先生から雑巾を持ってくるように言われ、「母さんが夜なべをして雑巾を縫ってくれた」記憶があります。その際、確か使い古しのタオルを縫って持ってくるようにとの指示だったと思います。

 この経験から、私も雑巾は縫って使うものと思ってきましたが、大学卒業後に建築美装の現場に出て、この「常識」が誤りであったと気付きました。

 もしこの仕事をしていなければ、今でも「雑巾=縫うもの」と考えていたことでしょう。世間の多くの人も、これらの小学校時代の経験が影響しているのではないかと思います。

 

 小学校の先生が、学生時代のアルバイトでもいいので、ハウスクリーニングや建築美装の現場を経験していれば、「雑巾は縫わずに薄手のタオルを持ってきなさい」と指導していたことでしょう。また、私たちの仕事でなくても、社会に出て、清掃作業を行ったことがあれば、「雑巾って縫う必要がないのでは」と気付いたかも知れません。

 

 しかし、残念ながら小学校の先生に社会での経験は、ほとんどありません。私自身は教職課程を取ってはいませんでしたが、大学時代の友人は何人も卒業後に教員として就職しています。彼らは、学生時代のアルバイトを除けば、学校を出てすぐに学校に(教員として)戻る人生を歩んでいます。人生を学校の中だけで過ごしていると言っても過言ではないでしょう。

 

 だからこそ、学校で教わった「常識」を、そのまま次の世代に「常識」として伝えているのでしょう。しかし、次の世代を育てる彼らだからこそ、もう少し様々な経験を積んでから教職の道を歩んで欲しかったなと感じています。

 

 すみません。雑巾の話からなんだか大それた話になってしまいました。(意見には個人差があります…)

 

 とりあえず、本日は「雑巾は縫わずに使いましょう」と言うことを結論にしておきたいと思います。

 

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